一般に、大企業に専属している人が担うことができる専門的な仕事をフリーランスで行っていく場合には、そういった企業人達に差異をつけて価値を見いださなければならない。その根本的な考え方として、企業に専属する人にはできないことを実現するというスタンスが必要である。
ウエディングプランナーとして、結婚式場等に専属する人たちに差異をつけるためには自由と質という観点が重要となる。資金や企業として培ってきた経験において、フリーランスをしている人が勝ることは難しい。
しかし、企業は基本的には効率性を高めてより多くの収益をあげることを考えて事業を展開する。そのために失われてしまっているものを実現することがフリーランスならできるのである。
結婚式においては、式場によって利用できる設備に制限があったり、利用できる衣装に限界があったりする。また、既に予約が入ってしまっている場合には、日程や控え室などにも制限が加えられてしまうだろう。そういった束縛なく、カップルが実現したい結婚式という視点から自由に会場を選び、ストーリーを描いていけるのが強みなのである。
そして、もう1つの観点が品質である。企業では基本プランを設定してその枠内での仕事を行うことで効率化する。そのため、提供できるサービスの質にも限界が生じるのである。
しかし、フリーであればそういった束縛を受けることなく、心を尽くして高い品質のサービスを提供することができるのである。